映画「DEMAIN」

自分の心が動かされ、できるだけたくさんの人に見て欲しい映画を見つけた。

 

 

 

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フランスのドキュメンタリー映画で、原題は「DEMAIN」。
フランス語で明日、つまりTOMORROWという意味だ。

日本では『TOMORROW パーマネントライフを探して』という題で、2016年12月に一部公開されている。

 

この映画は、一見するとよくある環境問題を訴えたドキュメンタリー映画の一つにすぎない。

 

でもそんなよくある環境ドキュメンタリーと違うのは、
温暖化が深刻だ、今すぐ何かしないといけない、未来の地球が危ない、etc....と
問題だけを叫ぶのじゃなく、
その解決策も同時に示していることだ。

 

例えば、イギリスの小さな町に住む、あるおばさんが始めた「街中に野菜を植える」ムーブメント。

環境問題なんて何十年も前から訴えられているのに、実際身近で行動に移されたのを見たことがないことに気づいたおばさん。

じゃあ自分の街で始めよう!と、友達と一緒に始めたよう。

最初はうろたえた行政をも味方につけて、今では文字通り街のいたるところに野菜が植わっている。
駐車場の空きスペース、街中の花壇、道路の脇...。

 

例えば、とても肥沃とは言えないフランス北部の地で、農薬やトラクターを全く使わなくとも、豊富な食物を育てている小さな個人農園。
石油は一切使わずに、使う道具は工夫して作った手動のもの。
なのに、1平米あたりの生産性はトラクターを使った大規模農業の何倍にもなる。

なぜか。

自然の森に近い形の農園を作って、植物そのものがお互いを補い合うような構造にしているからである。

「近い将来石油が使えなくなることは目に見えてる。こうやって、石油を使わずに自分の体だけで食べ物を育てられるって、なんかいいでしょ。とりあえず、生き延びられるじゃない!」

 

他にも、大都市のすぐ近くで農業を営む人たちなどが取り上げられている。

「今は人工の大部分が大都市に住んでいるんだから、人が住んでいるとこの近くに人が食べるものを作るのって、理にかなってるでしょ。」

 

これって、普通にすごくない?

 

立派な学者じゃなくても、才能のあふれた人でなくても、誰でも特別な資本なしにできる解決策。

見ていると、本当にすごく理にかなってるし、楽しそう。

思わず私もやってみたい!って思ってしまう。

 

まだ第1章しか観ていないけど、毎日少しずつ観進めてはここにメモを書く予定。

 

自分のパッションを思い起こさせてくれた、名作ドキュメンタリーとの出会いに感謝。

 

www.demain-lefilm.com

 

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