おかまいしない、最高のおもてなし
パリ、到着。
留学から帰って以来6ヶ月ぶりだけど、全く久しぶりな感じがしない。
なつかしい!
とも
ただいま!
とも思わなくて、なんだか昨日まで普通にいたような感覚。
いつのまにか、それだけ居心地がいい場所になってたのかしら。
パリの友達の家に泊めてもらったけど、相変わらず全く"おかまいなし"。
こっちが「おかまいなく」って言うまでもなく、いつも通りの生活を向こうは送り、特別にもてなそうとしない。
夕飯は私のために何か用意してるわけじゃなく、家にたまたまあったパスタを茹でて、たまたまあった市販のソースを絡めて出してくれた。
食後も、私にお茶やコーヒーを勧めることもなく、普段彼女が飲んでるお茶を彼女が普段通りに飲んでいた。
一見そっけないように感じる。
でも、これって案外最高のおもてなしなんじゃないかと思う。
ゲストが来ても、ホストが特別なことをせずいつも通りに過ごしていると、自然とゲストである私も「あ、本当に気を使わなくていいんだ」
って思える。
お互いリラックスして、ストレスなく過ごすことができるんだ。
もちろん、わかんないことがあったら聞けばいいし、向こうも嫌な顔1つせず答えてくれる。
フランスと違って日本では、家に人を呼ぶことは少し大変なことに感じる。
少なくとも、私の家では気軽にいつでもどうぞ!とはならない。
建前と本音の世界。
それって多分、来てくれたお客様をもてなさなきゃって、すごい肩に力が入ってるからじゃないかな。
お客様のために部屋を綺麗にして、生活感のあるものを片付けて、ご飯も普段たべない少し特別なものを作って、etc.
それもすごくいいけど、私はこれからフランス流の" おかまいしないおもてなし" もしていきたいと思う。
そうしたら、私もお客さんストレスなく、気軽に私の家に来れるから。
こんなゆるいフランス文化、素敵です。